臀部(お尻)・股関節の痛みとは
臀部から股関節にかけては、腰から下肢に繋がり、立ち座り、二足歩行といった重要な動作を支える部位となっています。疲労などによる一時的な痛みから、筋肉や関節の障害、神経の圧迫による炎症などからくる痛みの他、心因的な痛み、消化器や泌尿器などの骨盤内臓器の疾患など様々な要因から痛みが起こります。
臀部(お尻)・股関節の痛みの原因
臀部(お尻)・股関節の痛みの原因として、臀部(お尻)や股関節など様々なことが考えらえます。下記、具体的に考えられる病気と付随する症状について説明していきます。
臀部が原因の場合
臀部は、腰椎、仙骨、尾骨、仙骨と腰骨を繋ぐ仙腸関節、股関節などと、それを支える大臀筋、中臀筋、梨状筋といった筋肉や靱帯などでできており、腰椎から分かれた座骨神経が梨状筋の下を通って下肢へと繋がっています。このどこかで障害が起こっていると、臀部に痛みを生じます。主な原因疾患としては、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎脊柱管狭窄症などの他、筋肉痛、打撲、激しい運動による肉離れなどが考えられます。
股関節が原因の場合
股関節は、腰と下肢を繋ぎ人間の立ち座り、歩く、走るといった動作と体重を支える大切な関節で、人体の中でも最も大きな関節です。そのため、体重や過重な運動による負荷などによって障害も起こりやすい部位となっています。
股関節痛の主な原因としては、外傷、使い過ぎによる過負荷、骨密度の低下などによって、股関節を構成する骨そのものや、関節内の軟骨組織などがすり減ったり変型したりすることによる炎症の他に、腰痛からくる痛み、先天的な股関節の障害による痛みなどが考えられます。
主な病気
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄症
- 変形性股関節症
- 突発性大腿骨頭壊死症
- リウマチ性股関節症
- 大腿骨頚部骨折
付随する症状
股関節に原因のある場合、股関節の可動域が狭まるとともに歩行が難しくなる、間欠跛行といった症状を来すことがあります。